話題のオーツミルクとは?特徴やおすすめの飲み方をご紹介

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話題のオーツミルクとは?特徴やおすすめの飲み方をご紹介

オーツミルクは、豆乳、アーモンドミルク、ライスミルクに次ぐ植物性のミルクで、オーツ麦を原料として作られています。
実はこのオーツミルクは、スーパーでは特設コーナーが作られたり、海外メーカーからお取り寄せする方もいたりして、今とても注目されているのをご存知ですか?

牛乳に比べて低カロリー・低糖質・コレステロールゼロで、ダイエットをする人にはとてもおすすめです。
今回は、そんなオーツミルクの特徴や飲み方まで紹介します。
名前は聞いたことはあるけど、詳しく知らなかったという方は、参考にしてみてください。

オーツミルクとは?

オーツミルクは、ノルウェーやスウェーデンなどの北欧で流行り、その後アメリカ進出をきっかけに、日本でも見かけるようになりました。
コロナ禍の健康志向の動きも影響して、アメリカの市場測定会社ニールセンが行った調査では、2019年に比べて2020年は前年比の300%も売上が上昇しているそうです。
(参照:https://foodystyle.com/2020/04/16/oatmilk/)
オーツミルクが世界的に注目されている証拠ではないでしょうか。
具体的に、どういった特徴があるか紹介します。

豊富な栄養素

オーツミルクは、栄養素がとても豊富です。
原料となるオーツ麦を加工して作ったオーツミルクは、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維はお腹の調子を整える手助けをしたり、血糖値のバランスを整えたりします。
また、代謝を高めるビタミンB群や、免疫力を高めるミネラルなども豊富です。

あっさりした味

オーツ麦由来の、天然でやさしいほのかな甘味を楽しめます。
アーモンドミルクや豆乳などに比べて味にクセがなく、あっさりとして飲みやすいのが特徴的です。

低糖質・低カロリー

砂糖や甘味料を減らしても美味しく飲めるので、カロリーや糖質が気になる方にもおすすめです。
また、オーツミルクは食後血糖値の上昇度を示す指標が低いことから「低GI食品」として分類されています。
※GIは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食後血糖値の上昇度を示す指標のことです。
55以下が低GI食品として分類され、ヨーグルトなどが該当します。
(参照:https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/glycemic-index/glucose-level/)

オーツミルクと他のミルクとの違い

オーツミルクは身体に良いミルクということが分かりましたが、豆乳やアーモンドミルクと何が違うか、気になる方もいるのではないでしょうか?

牛乳との違い

オーツミルクは牛乳に比べて脂肪分が少なく、低カロリーです。
後味がスッキリしていて、コクのある牛乳とはまた違った風味となります。

豆乳との違い

豆乳とオーツミルクは植物性のミルクで、どちらも、水に寝かした原料を絞って作ります。
違いは、摂取できる栄養素が異なることです。

豆乳は、タンパク質と鉄を摂取するのに向いています。
オーツミルクは、カルシウム、ビタミンD、ビタミンB群を摂取するのに向いています。

アーモンドミルクとの違い

アーモンドミルクも、作り方は豆乳やオーツミルクと同様です。
違いは、カロリー量と摂取できる栄養素が異なることです。
アーモンドミルクは、オーツミルクよりカロリーが少なくヘルシーですが、食物繊維を摂取したい方には、オーツミルクの方がおすすめです。

オーツミルクを選ぶときの注意点

栄養価が高く飲みやすいことで人気のオーツミルクですが、お店に売られている商品の成分が全て同じというわけでありません。
どれを選んだらいいか迷わないためにも、選ぶ際のポイントを3点紹介します。

無糖かどうか

食生活やダイエットを意識している人にとって、糖質は気になるポイントかと思います。
商品によって、オーツミルク単体では甘みが足りない部分を、甘味料で補っているものがあります。
そのため、無糖を選びたい方は、ラベルなどをよく確認してから購入できるといいですよね。

添加物が入っていないか

植物性のミルクだからといって、完全に無添加なものばかりとは限りません。
商品の中には、甘味料の部分で添加物が使用されているものもあります。
こちらもしっかり成分表を確認してから、購入するといいでしょう。

カルシウムが強化されているか

オーツミルクは、カルシウムの摂取にも向いています。
商品によってはカルシウムをはじめ、ビタミンなどの栄養素が強化されたものがあります。
目的に合わせて、選ぶことが大事です。

オーツミルクを使ったおすすめドリンク

身体にうれしい特徴があるオーツミルク。
せっかくなら、美味しく飲みたいですよね。

オーツミルクのカフェオレ

コーヒーの苦味をオーツミルク本来の甘さがカバーするので、砂糖をついついたくさん使ってしまう方におすすめです。
オーツミルクの量を調整することで、お好みのカフェオレを作ることができます。
気分をすっきりさせるのに、丁度良いかと思います。

オーツミルクの生姜入りココア

牛乳の代わりにオーツミルクを使用することで、後味がさっぱりして飲みやすくなります。
生姜をココアに入れることで、風味が増し香りも楽しむことができます。
休日をゆっくり過ごしたいときに、ぴったりな飲み方です。

オーツミルクの抹茶オレ

後味がすっきりしているオーツミルクと抹茶は、相性バツグンです。
普段牛乳で抹茶オレを飲んでいる方も、牛乳とは違う風味を楽しめるでしょう。

体だけでなく環境にもやさしいオーツミルク

オーツミルクは体に優しいだけではなく、地球にも優しい飲み物です。

牛乳を生産するために、乳牛の飼育をする際、飼育用の広大な土地や大量の穀物などのエサが必要となります。
また、連日搾乳されている乳牛がストレスで、一般的な牛より短い期間で一生を終えてしまうことがあります。
一般的な牛の寿命が15年に対し、乳牛の寿命は5年ほどだそうです。
(参照:http://www.ngo-arena.org/saito_bokujou/cow/cow.html )

オーツミルクを取り入れる人が増えれば、乳牛への負担や、土地・資源の利用を減らすことに繋がります。
オーツミルクを選ぶことは、地球環境の将来を考える上でも、良いことだと言えるでしょう。

さいごに

オーツミルクは飲みやすく、アレンジもできるうえに、低カロリーでダイエットをしている人におすすめです。
オーツミルクがどんなものか良く分かっていなかったという方も、この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

東海林 莞奈  管理栄養士

経歴
家政学部・管理栄養学科を卒業後、老人ホームと保育園で給食管理業務を経験。
現在はフリーランスとして、離乳食や家族向けの調理サービスを提供している。
子ども向けの食育や栄養講座、ファスティング講座の講師としても活躍。

自己紹介
フリーランス管理栄養士の東海林莞奈です。
これまでは、子どもとお年寄りの食事管理に関わってきました。
この経験を活かし、家庭での食事や栄養をサポートしたいと思いフリーランスに転向。
今後は、働く世代やママなど、さらに幅広い方の健康をサポートする活動をしていきたいと考えています。