コンフィチュールはジャムと違う?作り方やおすすめの使い方をご紹介

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コンフィチュールはジャムと違う?作り方やおすすめの使い方をご紹介

コンフィチュールという言葉をご存知ですか。
聞いたことがある方も、コンフィチュールはジャムに近いものだと思っているけれど、どう違うのかは答えられない方は多いのではないのでしょうか。
今回は、コンフィチュールがどういうものかを知り、おすすめの作り方や使い方を紹介します。

コンフィチュールとジャムの違い

コンフィチュールとジャム、どちらもパンやヨーグルトと一緒に食べるときに活躍しますが、作り方や特徴も違います。
ここではコンフィチュールとジャムが具体的にどう違うのか、ご説明します。

語源

コンフィチュールの語源はフランス語で、フランスの料理の調理法「コンフィ」に由来します。
「コンフィ」とは、砂糖やアルコールなどに食品を浸した調理技術のことです
ジャムの語源は英語で、「ぎっしり詰め込む」という意味に由来します。

作り方

作り方もそれぞれ異なります。
コンフィチュールは、まずは果物と砂糖を入れて混ぜて、果汁が浸み出すまで30分から60分ほど、おいておきます。
その後、果汁だけを取り出して煮詰めます。
煮詰めた後に、果肉を漬けて完成です。

ジャムは、果物を砂糖や香辛料などと一緒に煮詰めて作ります。
果物がゼリー状態になるまで加熱します。
コンフィチュールとは違い、果物と果汁を分けず、一緒に煮ます。

特徴

コンフィチュールは、果肉を取り出し、果汁を煮るので、果物の形状が残っているのが特徴です。
ジャムよりも甘さが控えめで、フルーティーな香りを味わえます。
食感も、果物を食べている感覚がします。

ジャムは、果物をとろみがでるまで加熱しますので、果物の形として残っていないのが特徴です。
そのため、食感も果物を食べている感覚はしないです。

コンポートとの違い

コンポートは、果物をシロップや水で形を崩さないように煮るのが特徴です。
一般的に、ジャムやコンフィチュールよりも少なめの砂糖で煮るのがコンポートです。
ジャムやコンフィチュールより、さっぱりとした甘さで、果物の形状も残っています。
コンポートは素材の味を楽しめるので、ヨーグルトやアイスなどに添えて食べることが多いです。

コンフィチュール作りに挑戦!

ここでは、具体的にどのようにしてコンフィチュールを作るかについて、ご紹介します。
短い時間で簡単に出来上がりますので、想像よりは作りやすいかもしれません。
ぜひ試してみてください。

一般的な作り方

果物と砂糖を鍋に入れて混ぜます。
砂糖と混ぜた果物を1時間弱置くと、果汁が出てきます。
果汁を別の鍋で中火で沸騰させた後、果物を入れて弱火で30分弱煮詰めたら完成です。

電子レンジで簡単に作る

電子レンジを使って、手軽にコンフィチュールを作ることもできます。
容器に果物と砂糖を入れて、電子レンジで1分半加熱すると出来上がります。
ラップをすると沸騰して溢れることがありますので、ラップを使わずに加熱してください。

美味しくするポイント①~ナッツ・ハーブ類を入れる~

コンフィチュールはジャムよりも甘さが控えめなため、フルーツ以外の食べ物との相性も良いです。
ナッツやハーブ類もコンフィチュールと相性が良いです。
パンの上にナッツとコンフィチュールを乗せて食べたり、コンフィチュールとハーブを混ぜて焼き菓子にかけて食べるのもおすすめです。

美味しくするポイント②~レモン汁を加える~

果物のとろみが少なかったり、黒ずんでしまった場合は、レモン汁を加えるのがおすすめです。
レモンには、ペクチンが含まれており、これがとろみを出す手伝いをしてくれます。
また、レモンのクエン酸には、発色効果もあります。
レモン汁を加えることで、果物本来の綺麗な色を出してくれますので、料理の見栄えも良くなります。

コンフィチュールのおすすめの食べ方

コンフィチュールをパンにつけて食べるのが一般的ですが、それ以外にも食べ方があります。
ここでは、パンにつける以外のおすすめの食べ方についてご説明します。

ソース

コンフィチュールは、他の食材の味を生かしてくれます。
マフィンやスコーン、パウンドケーキなどの焼き菓子に、ソースとしてコンフィチュールを使うのもおすすめです。

ドリンク

コンフィチュールはドリンクとも相性抜群です。
寒いときはハーブティーや紅茶などのホットドリンクとして飲んだり、暑いときは氷を入れて、ソーダ割りや炭酸割りで飲むのも美味しいです。
季節に関係なく楽しめるのもコンフィチュールの特徴です。

ドレッシング

他の食材のドレッシングとして、コンフィチュールは活躍してくれます。
サラダにはもちろん、肉や魚にもかけて食べられます。
上品な香りを放つドレッシングは、色々な料理に合います。

コンフィチュールにおすすめの食材

いちご、みかん、りんごは手に入れやすくコンフィチュールに使われる、定番の食材です。
他にも、いちじくやライムもフルーティーな香りを味わえますので、コンフィチュールにおすすめです。
これらの食材に、蜂蜜やアルコール、レモンなどを組み合わせるのもおすすめです。
砂糖を入れる量や果物を煮る時間、組み合わせる食材によって味や見た目も変わるので、お店にはない、自分だけのオリジナルのコンフィチュール作りが楽しめます。

コンフィチュールの保存方法

コンフィチュールの上手な保存方法についてご説明します。
容器は密閉度の高いガラス製がおすすめです。
密閉度が低いと、そこから雑菌が入ってしまうからです。
冷蔵庫で保存し、1週間ほどで食べきるようにしましょう。
容器の大きさは100〜400mlくらいが一般的です。

さいごに

いかがでしたか。
コンフィチュールは、身近な食材で、手軽に始めやすく、色々な料理や飲み物にも活用出来ます。
自分で作ったり色んな食べ方を試してみて、お気に入りのコンフィチュールを見つけられると良いですね。

この記事の監修者

東海林 莞奈  管理栄養士

経歴
家政学部・管理栄養学科を卒業後、老人ホームと保育園で給食管理業務を経験。
現在はフリーランスとして、離乳食や家族向けの調理サービスを提供している。
子ども向けの食育や栄養講座、ファスティング講座の講師としても活躍。

自己紹介
フリーランス管理栄養士の東海林莞奈です。
これまでは、子どもとお年寄りの食事管理に関わってきました。
この経験を活かし、家庭での食事や栄養をサポートしたいと思いフリーランスに転向。
今後は、働く世代やママなど、さらに幅広い方の健康をサポートする活動をしていきたいと考えています。