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日焼けしないためには?正しい日焼け対策と日焼け止めの使い方を解説

夏の代表的な悩みのひとつが「日焼け」です。
外出時、日焼けを気にする人は多いのではないでしょうか。


日焼け止めを買う時は、とりあえずSPFやPAが高いものを選んでいたり、UVケアをしているつもりでも、なぜか日焼けしてしまったという声もよく聞きます。

今回は、日焼けの仕組みや日焼け対策について解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

日焼けをしやすい人としにくい人の違い

そもそも日焼けとはどんな症状なのでしょうか。
夏でも日焼けが目立たない人もいれば、赤くなったり、赤くなった後に黒くなったりする人もいるかと思います。
この違いは体質によるものと諦めている人もいるのではないでしょうか。


日焼けで色が黒くなる症状には、メラニン色素が関係しています。
紫外線を浴びると、肌の内部で作られるのがメラニン色素です。

黒い色素で、紫外線が肌の奥へ吸収されたり、細胞が傷つくのを防ぐ役割をしています。

メラニン色素は紫外線から肌を守ってくれますが、肌が黒くなったり、シミの原因にもなったりする成分です。

日焼けをしやすい人の特徴

日焼けしやすい人は、「紫外線を浴びると、肌が黒くなってしまう」という特徴があります。
肌が黒くなるのは、メラニン色素の働きが関係しており、先天的なものや何かしらの原因で紫外線に敏感になり、メラニン色素の生成が活発です。

昔は日焼けしやすいわけではなかったのに、近頃日焼けしやすくなってきたと感じた場合、肌が外的刺激に弱くなってきた可能性もあります。
その場合、日頃から化粧水やボディークリームで保湿を行ったり、日焼け後にシートマスクを使うと良いでしょう。

日焼けをしにくい人の特徴

日焼けをしにくい人は、メラニン色素がうまく生成されていない可能性があります。

日焼けしにくいということは、実はメリットばかりではありません。

紫外線を浴びて肌が赤くなった後、黒くなる場合は、メラニン色素が生成され肌のターンオーバーが出来ていますが、黒くならない場合は注意が必要です。
紫外線をうまく排除できず、肌に紫外線のダメージが蓄積している可能性があるからです。
そのため、日焼けをしにくい人は、より紫外線対策が重要なのです。

乾燥肌の人も注意

乾燥肌は、肌の細胞と細胞の間が広くなっており、隙間が出来ている状態です。
隙間が出来ることで、紫外線が肌の奥深くまで入りやすくなります。
そのため、日焼け対策は紫外線も気にしながら、保湿対策も行うことが大事です。

おすすめの日焼け予防法

日焼け予防には色々な方法があります。
ここでは、UVカットアイテムやインナーケアについて紹介します。

UVカットアイテムを使用

目に紫外線が入ると、脳がメラニン色素を作るように命令します。
メラニン色素は肌が黒くなる原因の1つなので、目のUVカットも大事になってきます。
目には日焼け止めを使うことができない為、サングラスを使用するなど、少しでも目に入る紫外線をカットしましょう。

日焼けしやすい人はインナーケアを

最近では、塗る日焼け止め以外に、飲む日焼け止めも注目されています。日焼け対策には外的なアイテムだけでなく、内側からメラニンの生成を抑制するサプリメントやドリンクもあるため、紫外線の強い場所や、長い時間紫外線を浴びる場合は、外側からと内側からの両方の対策として併用するのがおすすめです。

塗り直しに便利な日焼け止め

ミルクタイプやジェルタイプの日焼け止めは、塗り直しが面倒で怠ってしまう人もいると思います。
そんなときに便利なのがスティックタイプやスプレータイプの日焼け止めです。
手を汚さずに簡単に使え、いつでもすぐにUVケアが出来るのでおすすめです。

日焼けしてしまったらアフターケア

長時間紫外線を浴びてしまったり、強い紫外線を浴びると、肌が黒くなってしまいシミの原因にも繋がります。
そのため、その日のうちに日焼けした部分をケアすることが、対策の1つです。
日焼けした部分をしっかり冷やすことと、保湿を優先しましょう。
(日焼けのダメージを残さないために!アフターケアの方法や注意点を解説)

日焼け止めの正しい使い方とは?

日焼け止めを塗ったのに、なぜ日焼けしてしまうのか疑問に思うことはありませんか。
原因のひとつは、日焼け止めの塗り方が正しくないからです。
日焼け止めの正しい使い方を紹介しますので、普段の使い方が合っているか確認してみましょう。

1.正しい使用量を塗る

日焼け止めは塗る量に気をつけましょう。
いくら塗っていても、適量を使用していないと効果が得られません。
「SPF」や「PA」など、紫外線カットの数値は、正しい量を塗ってこそ効果が期待できるものです。
日焼け止めは、およそ1平方センチメートルあたり、0.2グラム(パール粒1個分の大きさ)」を塗ることを前提に紫外線カットの数値が設定されています。

2.塗り直しをする

日焼け止めを塗るのは、化粧をする時にだけという人はいませんか。
日焼け止めは、化粧直しをするのと同じように、塗り直しが必要です。
汗や皮脂で日焼け止めは落ちることがあるため、一回塗れば一日続くものではありません。
2,3時間程度で、こまめに塗り直すことをおすすめします。

3.日焼け止めのタイプに合った使い方・塗り方

日焼け止めには様々な種類があります。 それぞれメリットとデメリットがありますので、その形状の良さを日焼け対策に活かして使用しましょう。

4.適切なカット力の日焼け止めを使用

日焼け止めは、商品によって違った紫外線カット力を持っているため、
その日の自分の活動や天候に合った商品を使いましょう。
例えば、一日中外に行く場合、「SPF10」では紫外線カット力が浴びる紫外線量に対して弱く、日焼けをする可能性が高いです。
「SPF10」を使用する場合は、20分以内の軽い外出が適しています。

1日中外にいる日は、2,3時間に1度塗り直しも行うことを考慮して「SPF30」を使いましょう。
海や山に行き、塗り直しても汗をかいて日焼け止めが落ちそうな場合は、「SPF50」をおすすめします。

5.晴れの日や夏だけでなく年中塗る

紫外線は1年を通してずっと降り注いでいます。
そのため、夏の日や暑い日だけ日焼け止めを使っているのでは、日焼け対策をできているとは言えません。
どんな天候でも、もちろん室内にいる時も紫外線を浴びているため、その時に必要なカット力の日焼け止めを毎日塗りましょう。

6.日焼け止めを乳液やクリーム代わりに塗るのはNG!しっかり保湿する

日焼け止めは、乳液やクリームの代わりにはなりません。
日焼け止めには保湿力はほとんどないため、乾燥を招きます。
乾燥した肌は、バリア機能が低下するうえに、日焼けをしやすくなるため、乳液やクリームでしっかり保湿しましょう。

【パーツ別】日焼け止めの正しい塗り方

日焼け止めは、パーツによって塗り方が変わってきます。
パーツごとに紹介しますので、参考にしてみてください。

日焼け止めを500円玉くらいの大きさで手に出します。
両頬、額、鼻、あごにパール粒位を置き、伸ばすように優しく塗ってください。
Tゾーンや頬の高いところは特に焼けやすいため、重ねて塗り込むようにしましょう。

容器から直接、日焼け止めを腕に出し、手首から肘と、肘から肩で、2つに分けて線状にのせ、手のひらで円を描くようにまんべんなく塗っていきます。

足も腕と同様、容器から直接日焼け止めをのせ、ふくらはぎと太ももの2つに分けて、大きく円を描くようにまんべんなく塗ります。

濡れた髪が紫外線を浴びると、プールの塩素や海水の塩分によって、髪のダメージが進みやすくなるため、出かける前にスプレータイプの日焼け止めか、ヘアオイルをつけて保護しておきましょう。

スプレーは、髪や肌から10~15センチほど離し、全体にムラなくスプレーします。
ヘアオイルはヘアセットをする際に、髪の毛全体になじませましょう。

要注意!よくある日焼け止めの誤解

ここでは、よくやってしまう日焼け止めの間違った使い方をご紹介します。
知らないうちに間違った使い方をしている方もいるので、要注意です。

SPFが高いと塗り直し不要

日焼け防止のために、高いSPFの日焼け止めを使用している方もいると思います。
SPF数値が高いからと言って、1日中紫外線をカットしてくれるわけではありません。
2,3時間に1度塗り直すことをおすすめします。

日焼け止めの成分はどれも同じ

日焼け止めに「SPF」と「PA」と表示されているのをよく目にします。
「SPF」と「PA」は、対策する光に対する数値の指標です。

「SPF」は、短時間で肌にダメージを与えるUVB(B紫外線)を防ぐ数値です。
「SPF◯+」と表示されていて、数字が大きいと、より紫外線をカットすると言われており、最高値は「SPF50+」です。

一方「PA」は、UVA(A紫外線)をカットする数値で、UVAは地表に届く紫外線の9割を占めると言われています。
「PA++」は4段階の+マークで表示され、最高値は「PA++++」(フォープラス)です。
+の数が多いと紫外線をよりカットし、光老化を防ぎます。

昨年の日焼け止めは使える

昨年買って余らせてしまった日焼け止めを、勿体ないと思って使っている方もいるのではないでしょうか。
化粧品の使用期限は決まってはいませんが、2〜3年だと言われています。
保存状態や使用状況によっては日焼け止めが変質を起こしている可能性もあるため、昨年使った日焼け止めを使うのは避けましょう。
十分な紫外線カットを得られず、日焼け止めを塗っているにもかかわらず、日焼けをしてしまいます。

曇りの日は日焼け止め不要

曇りの日は、快晴の日に比べると日光も少なく、涼しいと感じることが多いです。
そのため、日焼けしないのではないかと思うこともあるかもしれませんが、紫外線は常に降り注いでいるので、曇りの日でも必要です。

さいごに

今回は日焼けが気になる人に、日焼け対策と日焼け止めの使い方を紹介しました。
日焼け対策は毎日必要ですが、正しい対策方法をしていなかった人も多いと思います。
シーンに応じた日焼け止めを使用したり、塗り直しを欠かさなかったり、日焼けグッズを駆使することで、日焼けの悩みを少しでも軽減していきましょう。

この記事の監修者

東海林 莞奈  管理栄養士

経歴
家政学部・管理栄養学科を卒業後、老人ホームと保育園で給食管理業務を経験。
現在はフリーランスとして、離乳食や家族向けの調理サービスを提供している。
子ども向けの食育や栄養講座、ファスティング講座の講師としても活躍。

自己紹介
フリーランス管理栄養士の東海林莞奈です。
これまでは、子どもとお年寄りの食事管理に関わってきました。
この経験を活かし、家庭での食事や栄養をサポートしたいと思いフリーランスに転向。
今後は、働く世代やママなど、さらに幅広い方の健康をサポートする活動をしていきたいと考えています。