石鹸シャンプーのメリットとは?正しいやり方や注意点を解説

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石鹸シャンプーのメリットとは?正しいやり方や注意点を解説

最近、ドラッグストアなどで石鹸シャンプーを見かけるようになってきました。
石鹸で髪を洗うのは抵抗があるけど、どんなものか気になるという人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな石鹸シャンプーのメリット、正しいやり方や注意点を紹介します。

石鹸シャンプーとは?

石鹸シャンプーとは、その名のとおり、脂肪酸とアルカリでできた石鹸成分を主体としており、液体シャンプーに含まれるような合成界面活性剤が含まれていないシャンプーのことです。
化学成分無添加であるため、皮膚が敏感な人でも使いやすいでしょう。

一般的な液体シャンプーに比べて、メインで含まれる脂肪酸とアルカリにより、高い洗浄力で皮脂汚れや汗汚れを落とすことができるため、頭皮に脂っぽさを感じる人におすすめです。

また、香料が入っておらず、人工的な香りがないため、無香料が好きな人でも抵抗なく使えます。

石鹸シャンプーと一般的なシャンプーの違い

一般的な液体シャンプーは、合成界面活性剤から作られており、肌のpH(酸性・アルカリ性の程度を表す尺度)と同じ弱酸性です。

一方、固形の石鹸シャンプーは、天然由来の油脂で作られており、弱アルカリ性であるため、中和により、手垢や皮脂などの酸性の汚れを洗い流すことができます。
石鹸シャンプーは、化学的な成分をほとんど使用していませんが、液体シャンプーは、香りや艶出しなどのために様々な成分が含まれているものが多いです。

石鹸シャンプーのメリット

石鹸シャンプーは、シンプルな原料で作られているからこそ、一般的な液体シャンプーにはないメリットがあります。

肌にやさしい

石鹸は、水で流せば頭皮に洗浄成分が残りにくいため、髪や頭皮への負担が少ないと言えるでしょう。
天然由来成分を使用しているため、化学由来成分が合わない人におすすめです。
使い続けることで、健康な頭皮を保つことができるでしょう。

環境にやさしい

固形の石鹸シャンプーは、ボトルを使用していないため、環境問題の原因となるプラスチックごみを削減できます。
また、包装においても、プラスチック不使用のものをよく見かけるのではないでしょうか。
さらに、洗い流した後、石鹸シャンプーは短時間で完全分解されるため、自然に及ぼす影響を抑えることもできるのです。

価格が安価

石鹸シャンプーは、原料によって多少値段が変わることはありますが、1,000円以内で購入できるものが多く発売されています。
天然由来成分でできているため、最低限の原料で済むのです。
安いうえに頭皮にも優しく、乾燥した状態で保存させれば一般的には2ヵ月、石鹸の大きさによってはそれ以上もつため、コストパフォーマンスがよいシャンプーと言えるでしょう。

石鹸シャンプーよくあるトラブルと対策

石鹸シャンプーには多くのメリットがありますが、一方で、間違った使い方をして、トラブルを抱えてやめてしまう人もいます。
ここでは、石鹸シャンプーの使用の際によくあるトラブルと、その対策を紹介します。

きしみやごわつき

弱アルカリ性の石鹸で髪を洗うとキューティクルが開いてしまうため、基本的に、石鹸シャンプーを洗い流した直後はギシギシします。
石鹸シャンプーは頭皮の汚れを取るものであるため、髪の毛は泡で包み込むくらいにしましょう。
泡立ちの良い石鹸を使うことで、髪の毛を泡で包むのが楽になります。

また、専用リンスを使うことで、石鹸シャンプー後のきしみやごわつきを軽減することができます。
椿油やホホバオイルなどで保湿するのも効果的でしょう。

べたつく

石鹸シャンプー後に髪がべたつくのは、髪に汚れや石鹸カスが残ってしまっているのが原因です。

その理由として、シャンプー後のリンスに含まれているクエン酸の量が、圧倒的に足りない可能性があります。
石鹸の性質や溶かした水の量、水の硬度によって、クエン酸の必要量は変わってきます。
最適なクエン酸濃度は人によって異なるため、少ない量から少しずつクエン酸を足していき、髪の束がすっとほどけるようになるくらいの濃度に調節すると良いでしょう。

もうひとつの理由としては、リンスをしっかりと行えていない可能性があります。
髪全体にリンスを行き渡らせて、髪表面についた石鹸カスを溶かし出すようにしましょう。
リンスの中で髪を泳がせたり、目の粗いクシを使うと効果的です。

臭い

頭皮に石鹸カスが残っていると、頭皮に蓄積して雑菌が繁殖することで、臭いが発生しやすくなります。
シャンプー後に爪で頭を掻いて、爪の間に何か残っていたら、石鹸カスが残っていると判断できます。
クエン酸濃度を最適にしたリンスに髪を浸して、しっかりと石鹸カスを溶かし出してから、地肌まで入念にすすぐようにしましょう。

カラーリングやパーマ後は控える

カラーリングやパーマの直後に石鹸シャンプーで洗うと、一時的にキューティクルが開くことにより、色落ちしたり、パーマが取れやすくなります。
そのため、カラーリングやパーマの直後は、薬剤が髪の毛に浸透して安定するまで、石鹸シャンプー後に弱酸性のクエン酸リンスを使って、キューティクルをしっかり閉じてやる必要があります。
安定した後も、パーマやカラーが落ちることはありますが、これは洗髪自体による影響なので、弱酸性の特殊な石鹸シャンプーを使うのがおすすめです。

石鹸シャンプーが合う髪質・肌質とは?

液体シャンプーと石鹸シャンプーのどちらが自分に合うのかは、両方とも使って比較するのが一番ですが、それぞれの特徴を知っておくことで、自分に向いているかどうかの参考になります。
ここでは、石鹸シャンプーがどんな人に合うかを紹介します。

敏感肌の人

石鹸シャンプーの天然由来の原料は、肌への刺激が弱いため、頭皮が敏感な人におすすめです。

脂性肌の人

石鹸シャンプーは洗浄力が高いので、脂性肌の人でもさっぱりとした仕上がりになります。

自然派化粧品が好きな人

天然由来成分で、環境と肌に優しいため、化学的成分を添加していない自然派化粧品を使いたいという人にもおすすめです。

髪をボリュームアップさせたい人

石鹸シャンプーで余分な皮脂をきれいに洗い流すことで、皮脂によるベタつきが軽減され、使い続けるうちに髪質が良くなったり、髪が根本から立ってボリュームアップなどが期待できます。

シャンプー後のぬるぬるが嫌いな人

石鹸シャンプーは、アミノ酸系シャンプーのようなぬるぬる感が残らないため、短時間でさっぱり洗い流したいという人にもおすすめです。

安く済ませたい人

石鹸シャンプーは、1,000円以内で購入できる商品も多いため、値段を抑えて髪と頭皮のケアをしたい人におすすめです。

石鹸シャンプーの正しいやり方とコツ

石鹸シャンプーは、正しい使い方をすれば、髪と頭皮を健やかに保つことができますが、使い方を間違えると髪がギシギシになりかねません。
ここでは、石鹸シャンプーの正しいやり方とコツについて説明します。

1.ブラッシング

髪を洗う前に、乾いた状態で、しっかりブラッシングしておきましょう。
髪の絡まりをほどき、髪と地肌の汚れをしっかりと浮かして、泡立ちが良くなるようにします。
ブラッシングしておくだけで、髪の毛へのダメージを減らしたり、髪の毛の汚れを落とすことができます。

2.予洗い

頭皮から髪の毛まで、40~42度のお湯に浸けて、指で頭皮マッサージしながら十分に濡らして予洗いしましょう。
お湯で予洗いするだけで、軽い汚れは十分に落ち、髪の毛への負担も減らすことができます。
また、シャンプーの使用量も減らせて、泡立ちも良くなります。

3.シャンプー

石鹸シャンプーを適量手に取り、後頭部に付けて泡立て、生え際から頭のてっぺんに向かって、指の腹でマッサージするように洗います。
軽くなでるように、髪全体の汚れを落としていきます。
泡立ちが悪い場合は、途中で石鹸シャンプーを少量加えてみましょう。
なお、洗いすぎによる頭皮乾燥を防ぐために、シャンプーでの洗髪は1回だけにします。

4.すすぎ

お湯で、軽く頭皮をマッサージしながら、髪の間にお湯が入るようにしっかり丁寧にすすぎます。
石鹸カスが残っていると、 きしみやべたつきの原因となりますので、頭皮と髪に付いた石鹸カスをしっかりと洗い流しましょう。
洗い流す前に、手ぐしで髪の流れを整えておくと、きしみや絡まりの軽減になるのでおすすめです。

5.酸性リンス

軽く髪の水分を手で絞って、酸性リンスを髪に直接塗り付け、髪と頭皮に均一によくもみ込みます。
石鹸でアルカリ性に傾いた髪を酸性リンスで中和すると、手通りがよくなります。
酸性リンスを付けて、3分程度時間を置いてから、丁寧に洗い流します。
また、髪への負担が気になる方は、洗面器に入れた酸性リンスをお湯で薄めて、髪全体に流してから、きしみやべたつきの気になる部分に酸性リンスを付け足すと、髪への負担を軽減できます。

まとめ

今回、石鹸シャンプーのメリット、正しい使い方や注意点について紹介しました。
石鹸シャンプーを正しく使うことで、肌を傷つけることなく、皮脂汚れや髪についた整髪料などをしっかり洗い流すことができます。
いつも使っている液体シャンプーでは、髪や頭皮の汚れを落としきれていないと感じている人、敏感肌や脂性肌の人、価格を抑えてケアしたい人は、ぜひ石鹸シャンプーを試してみてはいかがでしょうか。