在宅勤務などにより家にいる時間が長くなったことで、髪や肌など、自分の素の美しさへの意識が高くなっています。
みなさんは「おこもり美容」という言葉をご存知でしょうか。
今回は、今話題の「おこもり美容」のポイントや方法をご紹介します。
おこもり美容とは?
おこもり美容とは、自宅で取り組む美容のことです。
外出しない時間が増えることによりもたらされる、知らない間に抱えてしまったストレスや、日頃の生活の不摂生が、肌トラブルの原因になることもあります。
家にいる時間が長い今だからこそ、じっくりと自分自身を磨いて、健康で美しい身体を手に入れましょう!
おこもり美容のポイント
おこもり美容は、他の美容と何が違うのでしょうか。
ここでは、実践するときに抑えておくと良いポイントをご紹介します。
普段のケアを念入りに
「美は一日にしてならず」という言葉があるくらい、スキンケアは継続が大事です。
普段おろそかにしがちなケアを、念入りにやりましょう。
家にいる時間が長いからこそ、日常のケアに使える時間が多くなる、と前向きに考え、ぜひ普段より丁寧に取り組んでみてください。
いつもはできないスペシャルケア
高価な商品を使うほかにも、普段はやらないケアの方法を試してみたり、ちょっと気になっているスキンケア商品にチャレンジしてみたりはいかがでしょうか。
家にずっとこもっていると、無意識のうちにストレスを抱えてしまうことがあります。
一日を彩るアイテムとして、気分転換として、週に一回など、毎日でなくても良いのでおすすめです。
リラックスして楽しむ
リラックスすることも美容に大事なことです。
普段どこかしらに力が入っていて、疲れが蓄積されていないでしょうか。
おこもり美容は、プライベート空間でできることが一つのメリットでもあるので、リラックスしてケアの時間を楽しめたらいいですね。
おこもり美容は何をするの?
美容の目的は、素肌を綺麗にしたい、髪の毛にツヤを持たせたい、トータルで全体を美しくしたい、など、様々です。
それぞれの目的に合ったおこもり美容の種類と方法をご紹介します。
自分が気になっている美容に取り組むのも良いですし、この際に全部やってみる!というのも良いのではないでしょうか。
丁寧なスキンケア
自宅エステのように、時間をかけて丁寧にスキンケアをしましょう。
普通のケアから一歩踏み込んだ方法をご紹介します。
しっかりクレンジング
スキンケアの基礎基本となるのは、最初に行うクレンジングです。
エステの定番、「ディープクレンジング」はおうちでも実践できます。
ディープクレンジングのあとは汚れも落ちやすくなりますし、肌が柔らかくなり化粧品に含まれている美容成分も浸透しやすくなります。
自分でできるディープクレンジングの流れをご紹介します。
まずは肌を温めて毛穴を開くために、ホットタオルやスチーマーを使って、2~3分程度、顔を温めます。
温かい蒸気によって肌が柔らかくなり、お肌がやわらかくなり、毛穴が開いてきます。
毛穴が開いたら、クリームタイプまたはオイルタイプのクレンジング剤をやさしく顔に馴染ませましょう。
クレンジングが十分に馴染んだら、ぬるま湯でしっかりと洗い流します。
洗顔で毛穴をすっきり
クレンジングだけでは、皮脂や顔に付着した汚れを落としきれないものもあります。
洗顔料を十分に泡立てて、肌の上で泡を転がすように丁寧に洗いましょう。
できるだけ指先が顔に触れてこすれないように意識すると良いです。
ごほうびパック
クレンジング・洗顔の後の肌はデリケートで、乾燥しやすい状態です。
終わったらできるだけ早く、保湿ケアをしてあげてください。
お肌はやわらかくきれいな状態になっているので、化粧水などの美容成分が十分に浸透しやすくなっています。
たっぷりと水分や美容成分を補給してあげましょう。
ここでひと手間かけてパックを使うことで、ワンランク上のスキンケアになります。
週に1回くらいはパックなどを使って、しっかり肌を保湿してあげるのがおすすめです。
「今日はがんばった!」という日の終わりなど、頑張った自分へのごほうびにいかがでしょうか。
ヘアケア
髪の毛にツヤがあると、それだけで印象がだいぶ変わります。
枝毛や切れ毛、髪のぱさつきなどが気になっている方は、おこもり美容として髪の毛もぜひケアしてみてください。
ヘアパックまたはヘアオイルがおすすめです。
基本のシャンプー
まずはお湯だけで髪の毛を流すように洗います。
髪の表面には汚れや皮脂などが付着しており、シャンプーを付けても泡立たず、うまく汚れを落とせないことがあるからです。
予洗い(事前に洗うこと)することで、汚れなどを浮かび上がらせ、効果的にシャンプーで洗えるようになります。
次に、シャンプーで髪や頭皮の汚れを洗い流しましょう。
予洗いをしていれば大半の汚れは落ちているので、ごしごしと強めにこする必要はなく、やさしくマッサージするように洗います。
シャンプーのポイントは、手で泡立ててから使うこと。
髪は泡でやさしく撫でるようにして、頭皮は爪を立てず指の腹でやさしくマッサージしましょう。
ダメージケア成分を行きわたらせるヘアパック
タオルで髪の水分を軽く拭き、ヘアパックを毛先から髪の真ん中にかけて塗ります。
頭皮に塗ってしまうと、毛穴が詰まって肌トラブルの原因になるので注意しましょう。
適度に馴染ませたら、蒸しタオルやヘアキャップで髪全体を包み込み、5~10分程度放置します。
これにより、ヘアケアの成分がしっかりと髪に浸透して行きわたります。
髪の保湿をしてくれるヘアオイル
タオルで髪を拭いたら、ヘアオイルを手に取り、じっくりと髪に馴染ませます。
馴染ませていると足りない気がしてきて、ついつい多めに塗ってしまうことがありますが、逆に髪がべたべたしてしまいますので、ワンプッシュ程度のすこしの量で大丈夫です。
その後ドライヤーなどで乾かしますが、ヘアオイルをしていれば乾燥によるダメージを和らげ、しっかりと保湿をしてくれます。
ボディケア
肌や髪だけでなく、身体全体のケアは普段行うのは大変なので、この機会にやってみてはいかがでしょうか。
幅広くボディケアの種類と方法をご紹介します。
脱毛・ムダ毛処理
ずっと気になっていたけど、なかなかやるきっかけがなかった、という方はぜひ、おこもり美容に取り組む機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
脱毛には時間がかかりますが、だからこそ今が絶好のタイミングかもしれません。
家庭用のセルフ脱毛器は効果がイマイチで、お肌にもあまり良くないという印象を持っている方も多いのですが、最近のセルフ脱毛器は驚くほど進んでいて、肌へのダメージ軽減や脱毛への効果も高くなっています。
ネイルケア
指先は、一日で最もよく目にする身体の一部。
指先がきれいだと、自分の気持ちもあがります。
小さな部分ですが、指先がきれいかどうかで周りからの印象も違います。
ネイルだけではありませんが、最近は身体や環境に有害と思われる物質を使わずに作られたオーガニックネイルも増えています。
爪へのダメージが少ない商品を選んで、爪をいたわってあげるのもおすすめです。
マッサージ
家では座っていることが多くなりがちなので、血行やリンパの流れが悪くなります。
そのため、筋肉が固まり身体のトラブルの原因となったり、身体がむくんでしまうこともあります。
自分の手でマッサージするのは大変、という方は、「かっさプレート」を使ってみてください。
2000年以上前から中国で使われてきたアイテムで、流線形で角がとれたプレートです。
やさしく身体をこすることで、筋肉をほぐし血行やリンパの流れを良くしてくれます。
使う身体の部位に合わせて様々な形がありますので、自分にあった商品を選んでみてはいかがでしょうか。
ゆったりバスタイム
血行が滞ると身体の中に老廃物が溜まりやすくなり、新陳代謝も乱れ、美肌や健康にも良くありません。
時間がないときはシャワーで済ませがちです。
時間があるときはじっくりと湯船に浸かって、身体の血行を良くすると代謝が上がりやすくなります。
ゆったりとしたバスタイムは、美肌効果だけでなく、身体のコリやむくみの解消、デトックス効果、疲労回復など、様々な効果が期待できます。
お風呂の温度は40℃がおすすめです。
あまり熱すぎると逆に身体が活性化してしまい、リラックスとは逆効果になりますし、皮脂が必要以上に削げてしまい、肌荒れの原因にもなってしまいます。
追加でお気に入りの入浴剤を使うのもおすすめです。
効能のあるもの、アロマの香りでリラックスできるものなど、様々な種類がありますので、ぜひ最高のバスタイムを楽しんでみてください。
テレワークだからこそ手を抜かないおうち美容
「今日は一日中室内だったから大丈夫」と油断していると、実は肌トラブルの原因を作っている場合があります。
室内で過ごす日に、これだけは押さえておいていただきたい、というものをピックアップします。
紫外線対策
室内にいても、窓から紫外線は入ります。
空調が効いた部屋だと意識しづらいですが、肌荒れやシミの原因になっているかもしれません。
窓際にいることが多い方、強い光を目にするような部屋の方は、軽くでも塗っておきましょう。
クレンジング
いくら保湿などスキンケア製品を肌に塗っても、肌が汚れていたら逆効果です。
汚れを閉じ込めてしまい、肌トラブルの原因になるかもしれません。
「しっかりクレンジング」「洗顔で毛穴をすっきり」でご紹介したとおり、クレンジング剤や洗顔料を使って丁寧に肌に着いたホコリやチリ、余分な皮脂などを洗い落としましょう。
保湿
スキンケアで欠かせないのが保湿です。
ケガをした場合も真っ先に保湿が大切と言われており、効果的に保湿すれば傷跡が残りにくくなります。
日焼けや肌荒れも同じで、常にお肌を保湿された状態に保つことで、肌トラブルの予防になります。化粧水や乳液を使うと良いでしょう。
またプラスして、パックを使うのもおすすめです。
化粧水や乳液だけも保湿効果は期待できますが、水分や美容成分をじっくり肌に浸透させ、潤いを補充できるパックは効果的です。
パックのあとには、クリームで更に蓋をしてあげるのがポイントです。
また、顔だけでなく、腕や肩など、刺激をよく受ける部分も忘れずケアしましょう。
さいごに
せっかくのおうち時間、普段は時間がなくてできないケアに、じっくりと取り組んでみてはいかがでしょうか。
ステイホームの今の時期だからこそできるものも多いはずです。
様々なおこもり美容から、気になっていたケアを見つけられると良いですね。
この機会に、健康的で美しい身体を目指して、外出できるようになったら存分に楽しめる準備を今からしていきましょう。