季節の変わり目だけじゃない!肌荒れの原因と対策とは

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季節の変わり目だけじゃない!肌荒れの原因と対策とは

肌荒れは季節の変わり目に起きやすいですが、洗顔や睡眠、食生活などの生活習慣の乱れが原因でもあります。
間違ったスキンケアや過度なメイクだけでなく、コロナ肌荒れを経験している人もいます。
在宅だからと洗顔を怠ったり、体内時計が狂ったりしていないか見直しましょう。



季節の変わり目だけじゃない!
肌荒れの原因と対策とは


肌のコンディションは、日々の気分を左右する大事な要素です。
肌荒れの心配が少ない毎日を送りたい、と思う方は多いのではないでしょうか。

肌荒れの症状とは?

肌荒れと聞いて、人によって、思い浮かべる症状は様々です。
まずは肌荒れの種類について理解して、トラブルのない肌を目指すきっかけにしましょう。

赤み

肌が赤みがかっていたら、炎症を起こしている可能性があります。
刺激を受けると、皮膚の下の血管が広がって赤みをおび、ひどくなると炎症を起こします。
例えば乾燥やメイクによって、肌のバリア機能が低下し、刺激に弱くなると炎症に繋がりやすくなります。
肌のバリア機能とは、肌表面の角質層が外部からの刺激を防ぎ、肌内部の水分や油分の蒸発を防ぐ機能のことをいいます。

かゆみ

肌にかゆみがあるということは、角質層が劣化して乾燥することで、肌内部を守ってくれていた水分や油分が無くなっている(バリア機能の低下)可能性が高いです。
肌内部の神経に外部刺激が届きやすく、敏感になっているため、かゆみが生じやすくなります。

ニキビ・吹き出物

赤く膨れたもの、肌の内側に膿がたまって膨らんだものなどがあります。
肌のターンオーバー(新陳代謝)が上手くいかない場合、角質が厚くなり、皮脂や汚れが毛穴の中に残ることがあります。
これによって毛穴の中で菌が繁殖し、吹き出物になります。

乾燥してカサつく、ザラつく

ターンオーバーが適切に行われず、均質な角質ではなく不揃いな角質が生まれると、肌の潤いを保つバリア機能が低い肌になります。
すると、肌の潤いを保つために角質が厚くなっていき、表面の古くて乾燥した角質が、肌のカサつきやザラつきを生むことになるのです。

常に新しい細胞が作られ、保湿を妨げる古い細胞は垢として落ちていくような、ターンオーバーが上手く行われている状態が大切です。

肌荒れしやすい場所

顔の中では特に、額、頬、鼻、顎、の4箇所が荒れやすい部分です。
それぞれの肌荒れしやすい理由を理解して、適切なスキンケアを目指しましょう。

シャンプーや洗顔料の流し残しや、整髪料の洗い残しが原因の場合が多いです。
肌が保湿されていない場合は、髪が額に触れる刺激によって、肌荒れに繋がることもあります。

頬は日光を直接受けやすい場所なので、紫外線を受けやすく乾燥しやすい部分です。
更にファンデーションやチークなど、メイクを重ねる場所でもあるため、外部からの刺激を受けることも多く、肌荒れしやすいです。

鼻も頬と並んで、日光を受けやすいので紫外線と乾燥が原因となることが多い場所です。
また、皮脂が多く出る場所で、残った皮脂が吹き出物などの肌トラブルの原因となりやすいです。
最近はマスクをする人が多くなりましたが、小鼻がこすれることで肌がダメージを受けやすくなっているかもしれません。

顎は顔の中でも肌が薄い場所なので、保湿しづらい部分でもあり、とても乾燥しやすいと言われています。
また、鼻と同様にマスクの摩擦による刺激を受ける場所なので、最近は特に、肌荒れをおこしやすい場所になっています。

【季節別】肌荒れの原因

季節によって肌荒れの原因は様々です。
特に、季節の変わり目は要注意。
それぞれの季節で、肌荒れがなぜ起きるのかを理解して、適切な対策をしましょう。

春:花粉

花粉が原因の肌荒れを、花粉皮膚炎といいます。
鼻水や目のかゆみ、くしゃみなどの症状は良く注目されていますが、花粉症などのアレルギーのある方の中には、肌に花粉が付くことで肌荒れを起こしてしまう方もいます。

スギやヒノキは春先から初夏、イネ科は春先から秋にかけて幅広く、ブタクサ・ヨモギは夏から秋、ハンノキ類は冬から春先など、花粉が飛ぶ時期は様々なので、年間を通して注意する必要があります。
スギ・ヒノキの花粉の量は多いので、特に春は要注意です。

夏:紫外線

健康的な肌は、角質と皮脂の膜によって保湿され、バリア機能を維持できています。
しかし、紫外線を浴びると皮脂が酸化することでバリア機能が崩れ、乾燥しやすくなります。

また、メラニン色素が生成されることでシミやそばかすの原因になるので、紫外線は肌の天敵と言えるでしょう。
保湿がされていない状態で紫外線を受け続けると、肌の炎症が起き、軽いやけどのようになってしまうので、紫外線の多い夏は注意しましょう。

秋:夏のダメージ+寒暖差とマスク

秋は、夏の間に蓄積したダメージが肌に現れてくる時期です。
夏の紫外線で生成されたメラニン色素が定着して、シミやそばかすとして表面化します。

また、秋は急に涼しくなる時期でもあるので、その寒暖差により自律神経が乱れて、肌のターンオーバーが適切に行われず、肌荒れに繋がりやすくなります。

最近は、マスクが口の周辺に寒暖差を生み出し、肌荒れの原因となると言われています。 マスクの内側と外側では温度や湿度に大きな差があり、マスクの着脱を繰り返すことで肌の保湿機能が低下し、肌荒れに繋がってしまうのです。

冬:乾燥

冬は1年で最も乾燥する季節で、皮脂の分泌量も少ないため、肌が非常に乾燥しやすい季節と言えます。
また、寒さによる血行低下により肌のターンオーバーが妨げられ、バリア機能が低下しやすくなります。

スキンケアによるバリア機能の維持を怠ると、すぐに乾燥して肌荒れしてしまうので注意が必要です。

生活習慣による肌荒れの原因

季節だけでなく、生活習慣の乱れが原因と思われる肌荒れを体感したことがある、という方もいると思います。
肌荒れに繋がる生活習慣について、ここではご紹介します。

間違った洗顔

洗顔はスキンケアの基本です。
洗顔をこまめにしていても、間違った方法でやっていたら、もしかしたら逆に肌にダメージを与えてしまっているかもしれません。

肌にとって、摩擦による刺激は天敵。肌をゴシゴシとこすったりする方法は間違いです。
洗顔料を泡立てて、泡で優しく肌を撫でるように洗うようにしましょう。

不規則な生活

睡眠時間が日によってバラバラだったり、偏った食生活を送っているなど、生活習慣が不規則な方は、自律神経が乱れ、肌のターンオーバーが正常に働きにくい状態です。

生活習慣の乱れによって腸内環境が悪化することで、それが肌荒れに繋がる可能性もあります。
十分な睡眠を取り、生活リズムを安定させ、栄養バランスの取れた食生活を意識しましょう。

内臓の不調

肌は内臓の鏡とも言われていて、内臓の状態が肌に出る形で表面化することがあります。
特に腸内環境は肌に影響しやすいと言われています。
腸が健康的であれば、栄養素をスムーズに吸収し、老廃物を排出してくれます。
逆に腸内環境が悪化すると、便秘などにより老廃物がうまく排出されず、肌に悪影響を及ぼすことになります。

ホルモンバランスの乱れ

ここまでご紹介してきた通り、身体のバランスが崩れると肌荒れは起きやすくなります。
女性の場合は生理周期があり、その時期にはホルモンバランスが崩れます。
生理の時期に肌荒れが起きやすい方も多いのではないでしょうか。
またホルモンバランスが崩れるタイミングは生理だけではなく、生活習慣の乱れが原因の場合もあります。

肌荒れの改善と対策

実際に肌荒れしないようにするためには、どんな事をすれば良いのでしょうか。
おすすめのスキンケアの方法や、生活習慣について紹介します。

適切なスキンケア

肌荒れを起きにくくするために、どんなスキンケアを行うと良いのでしょうか。

まずはクレンジング。
クレンジング剤を十分に手に取り、やさしくマッサージするようにして、メイクなどを洗い流します。
毛穴に浸透させて、汚れを吸着するイメージで、指の腹でくるくるするのが良いでしょう。

続いて洗顔。
十分に洗顔料を泡立てて、手で肌をこすらないよう、泡で汚れを吸着するようなイメージで、やさしく洗いましょう。
洗い流すときには、髪の生え際に洗顔料が残りやすいのでしっかり泡を流し切るように気を付けてください。
そして保湿。

洗顔後は肌が乾燥しやすくなっているので、化粧水を塗りましょう。
化粧水を塗る時は、肌を叩いたり強くこすりつけたりせず、やさしく塗るようにしてください。
化粧水後は、クリームやオイルなどで水分が逃げないようにすると良いでしょう。

紫外線対策も大切です。
夏だけでなく、紫外線は常に降り注いでいます。
室内にいたとしても、窓から入ってくる紫外線を受けているので、日焼け止めは季節や室内外を問わず、常に塗るのがおすすめです。

メイクは最小限に

メイクをしなければいけない時は、肌への負担がすくない商品を使いましょう。
低刺激のものや、オーガニックで化学薬品を使用していないものもあります。

また最近は「ミニマムメイク」という考え方も広がってきています。
自分にとって必要最小限なアイテム・ブランドを厳選して、本当に自分に合ったメイクをするという考え方です。

十分な睡眠

一般的に睡眠は6時間から8時間が良いと言われていて、睡眠時間も毎日安定している方が、身体のバランスを保ちやすくなります。(参考:厚生労働省 健康づくりのための睡眠指針2014 P.42 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf)
もし布団に入ってもスマホを見ている方は、寝る前にスマホを見ないようにしましょう。

スマホの光を目に入れることで身体が覚醒してしまい、就寝しても眠りが浅くなり、十分な睡眠を取りづらくなると言われています。(参考:厚生労働省 健康づくりのための睡眠指針2014 P.10 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf)
深い睡眠をとっているときは、身体を修復するホルモンが分泌されるため、肌荒れ改善に繋がります。

バランスの良い食事

食事で身体は作られます。
栄養バランスの取れた食事を摂っていれば、栄養バランスの取れた健康的な肌になりやすいですし、逆に食事のバランスが悪ければ、バリア機能などが十分でない肌ができやすくなるのです。

ビタミンやミネラル、良質なオイル、コラーゲン、身体の元になるタンパク質などを、バランスよく摂取するようにしましょう。
どうしても食生活が偏ってしまう方は、サプリメントなどで栄養素を補充するのもおすすめです。

自粛生活による「コロナ肌荒れ」の原因と対策

家にいる機会が多くなってメイクをする機会が減ったのに、なぜか肌荒れが起きやすくなった、という方もいるようです。
そんな方は、洗顔をしっかりできているか、振り返ってみてください。

1日家で過ごしていても、顔に汚れは付着します。
メイクをしていたときはクレンジングをすることで一緒に洗い落とせていた汚れが、もしかしたら洗顔が不十分で残ってしまっているかもしれません。

また生活リズムや食生活が乱れていないか、セルフチェックしてみてはいかがでしょうか。
家にいる時間が長くなることで、起床時間や就寝時間が乱れたり、日光に当たることが少なくなることで、体内時計にずれが生じたりしているかもしれません。

お菓子を普段より多く食べていたり、食事のレパートリーが単調になり、栄養素が偏っている可能性もあります。
思い当たる点があったら、ぜひ改善してみてください。

さいごに

肌荒れと一言で言っても、様々な症状と原因があります。
逆に、原因無くして肌荒れは起きないので、肌荒れは自分の身体の状態を表す分かりやすいサインでもあるのです。

もし肌荒れが起きているのであれば、今回ご紹介したことを参考に、普段の生活やスキンケアの方法を見直し、肌荒れのないきれいな肌を目指してみてください。

この記事の監修者

東海林 莞奈  管理栄養士

経歴
家政学部・管理栄養学科を卒業後、老人ホームと保育園で給食管理業務を経験。
現在はフリーランスとして、離乳食や家族向けの調理サービスを提供している。
子ども向けの食育や栄養講座、ファスティング講座の講師としても活躍。

自己紹介
フリーランス管理栄養士の東海林莞奈です。
これまでは、子どもとお年寄りの食事管理に関わってきました。
この経験を活かし、家庭での食事や栄養をサポートしたいと思いフリーランスに転向。
今後は、働く世代やママなど、さらに幅広い方の健康をサポートする活動をしていきたいと考えています。