年齢が上がるごとに気になってくる、肌トラブル。
その中でも、大人になってニキビに悩まされている人もいるのではないでしょうか。
ニキビができた箇所が気になって触ってしまい、なかなか治らない、治ったと思ったら痕が消えない、など経験している方も多いと思います。
今回は、そんなお悩みを解決したい方に、大人ニキビの原因と対策を解説します。
Contents
大人ニキビの特徴
大人ニキビとは、言葉通り、20歳を過ぎて発生するニキビのことです。
肌質の変化、生活環境、生活スタイルの変化で、ストレスが積もり積もった場合に発生することがあります。
なかなか治りにくかったり、何度も同じ場所に発生したりするのが特徴です。
思春期ニキビと大人ニキビの違い
思春期ニキビと大人ニキビは、原因と発生の特徴に違いがあります。
思春期ニキビは、16歳くらいから始まる思春期特有の過剰な皮脂分泌が主な原因で、皮脂の分泌が落ち着く20代までの3、4年で無くなることに対し、大人ニキビは、ターンオーバーの乱れが主な原因で、繰り返し同じ箇所に発生します。
そのため、大人ニキビを改善するには、生活習慣や食生活の見直しが必要になります。
大人ニキビの症状
大人ニキビの症状は炎症の段階によって、5つあります。
( 大人ニキビを隠したい!ニキビ肌でお困りの方におすすめのメイク方法 )
- 白ニキビ
- 黒ニキビ
- 赤ニキビ
- 黄ニキビ
- 紫ニキ部
大人ニキビは、治ってもまた同じ場所にニキビが出来たり、治っても跡が残るなど、今まで経験してきた方も多いと思います。 また目立つところに出来やすいのも、大人ニキビの特徴でもあります。
大人ニキビができやすい部位
大人ニキビが出来やすい部位は、頬や顎、首やフェイスラインが多いです。
ニキビが出来た部分が気になって、フェイスラインをよく触ってしまう方も多いのではないでしょうか。
大人ニキビの原因とは?
大人ニキビはできると目立つ上、なかなか治りにくく、治っても繰り返しできてしまい、わずらわしいものです。
大人ニキビはどのような原因で引き起こされるのでしょうか。
乾燥によるバリア機能の低下
肌の潤いはバリア機能として働いており、外部の刺激から守ってくれています。
肌が乾燥することによって、バリア機能が低下し、紫外線や摩擦など外部の刺激を受けて、肌の角層が厚くなり、皮脂の出口である毛穴を塞いでしまいます。
出口が塞がれ、行き場をなくした皮脂は毛穴にたまり、その場で菌が繁殖し、結果、ニキビを発生させてしまうのです。
ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーが乱れ、古い角層がいつまでも肌にある状態は、毛穴の詰まりの原因になります。
ターンオーバーの乱れは、睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスから引き起こされることが多いです。
生理周期
排卵後から生理前の期間にニキビが出来てしまう人は、女性特有の生理周期によるホルモンバランスの乱れが原因の1つと言われています。
プロゲステロンが多くなると、皮脂の分泌を促進させる働きがあるので、ニキビが出来やすくなります。
( 出典 : 女性ホルモンの働き )
大人ニキビの対策と予防
今、大人ニキビに悩まされている方や、これから大人ニキビが出来てしまった人へ、その時の対策と予防の方法を説明します。
食生活の見直し
偏った食生活により、食事から摂る栄養の不足で、肌のターンオーバーが正しく行われなくなってしまいます。
ターンオーバーを整えるために必要な栄養素を、食事から充分に取ることは大事です。
過度な食事制限により、ターンオーバーに必要な栄養が不足し、大人ニキビの悪化に関係してきます。
偏った食生活になっていないか、今一度確認してみましょう。
十分な睡眠
十分な睡眠をとっているかどうかも、大人ニキビの予防に関わってきます。
寝ている間に、肌のターンオーバーと言われている皮膚の細胞の再生、修復がされています。
肌のターンオーバーが活発に行われる時間は、22時〜2時。
最低でも22時から深夜2時の3時間は睡眠時間に含んでいることをおすすめします。
( 出典 : ハイチオール )
正しいスキンケア
肌を清潔に保つ為にも、洗顔は基本的に朝と晩の1日2回行います。
洗顔をする際は、泡立てネットを使って洗顔料を十分泡立てたり、泡の洗顔フォームを使うなど、刺激を減らして肌を洗いましょう。
泡を洗い流す時は、30回は最低でもすすぎ、洗い流してください。
スクラブ入りの洗顔は皮膚を傷つけることもあるので、避けることをおすすめします。
また、洗顔後は、肌のバリア機能を保つためにも、化粧水や乳液、クリームを使って保湿までしっかり行いましょう。
大人ニキビにやってはいけないNGケア
大人ニキビには、適切なケアが必要です。
炎症がひどくなると、ニキビ跡が残ることがあるため、初期の炎症の段階で治すことが大事になります。
大人ニキビで、注意すべきNGケアを説明します。
ニキビをつぶす
ニキビが目につくと、気になってつぶしてしまった経験はないでしょうか。
ニキビを自分でつぶしてしまうと、治りにくくなるのはもちろん、炎症が周りに広がったり、跡が残ってしまったりする原因となります。
刺激が強いスキンケア
大人ニキビが出来ているときのクレンジングは、シートタイプのクレンジングを使用すると、摩擦により肌に刺激を与えるため避けましょう。
泡が立つものや、ジェルタイプの、なるべく負担のかからないクレンジングを使用しましょう。
乳液やクリーム不使用
大人ニキビのケアとして、油分を控えるために、乳液やクリームを控えているという方もいるかもしれません。
ひどい炎症ニキビには控えることは大事ですが、肌のバリアケアを保つためには保湿をする方が良いです。
化粧水の後は、乳液やクリームを塗ることで、肌の水分の蒸発を防ぎましょう。
大人ニキビができてしまったら
対策はしていても、大人ニキビが出来てしまったと言う人もいるのではないでしょうか。
早い段階でのケアが大事ですので、ニキビが出来た際の、具体的なケア方法を紹介します。
洗顔は摩擦を避け、やさしく洗う
ニキビができている肌はバリア機能が低下しています。
洗顔の際は、洗顔料をたっぷり泡立てて、こすらず泡で包み込むように洗うことをおすすめします。
スクラブ入りの洗顔は、肌を刺激し、負担がかかるのでおすすめしません。
泡を洗い流す際は、32℃程度の人肌の温度のぬるま湯で、泡の洗い残しが無いようにフェイスラインまでしっかり流しましょう。
保湿をしっかりする
肌の乾燥を防ぐためにも、乳液やクリームを使って保湿を行いましょう。
肌が乾燥することによって、乾燥を防ごうと皮脂の分泌が活発になります。皮脂量が増えると毛穴詰まりに繋がってしまいます。
保湿に使う乳液やクリームは、「ノンコメドジェニックテスト済み商品」を使うことを、おすすめします。
コメドとは、毛穴に皮脂や汚れが詰まった状態の小さいニキビです。
ノンコメドジェニックテスト済みとは、コメドが出来にくいことを確認した商品なのです。
( 出典 : ノンコメドジェニックテスト )
紫外線対策
普段から日焼け止めを使う等、紫外線対策を行いましょう。
過度な紫外線は、ターンオーバーに影響を与えると言われています。
本来、ターンオーバーのサイクルは28日です。しかし紫外線を浴びることによって、肌の表皮がダメージを受け、肌を守ろうと急いで細胞を作るのです。
繰り返しニキビが出来てしまう場合は、肌のバリア機能が低下していますので、SPFを抑えた刺激の少ない日焼け止めをおすすめします。
ニキビができたときのメイクは?
ニキビが出来ると、ニキビを隠したくなり、厚化粧になる方もいると思います。
メイクは肌への負担がかかりますので、最小限にし、無添加化粧品を使うことで、少しでも肌を労りましょう。
ニキビができた時のメイクについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
( 大人ニキビを隠したい!ニキビ肌でお困りの方におすすめのメイク方法 )
さいごに
今回は大人ニキビの原因と対策、注意点を紹介してきました。
思春期ニキビと違って、大人ニキビは、日頃の食事、睡眠、スキンケアによる影響が大きく、日々のスキンケアや習慣からすぐにでも変えられることがあったのではないでしょうか。
食事の際の栄養バランスや、睡眠をしっかりとるなど、肌トラブルを引き起こす原因とうまく付き合っていきたいですね。
ニキビができても、早い段階でニキビケアをすることで悪化を防ぐことができますが、まずは正しい洗顔と保湿を行い、ニキビのできにくい肌を目指しましょう。