スキンケアオイルは様々なものがありますが、皆さんは何を使っているでしょうか。
何を使うか迷っている方には、ホホバオイルがおすすめです。
Contents
ホホバオイルとは?
ホホバオイルとは、その名のとおりホホバという植物の実から取れるオイルのことです。
ホホバはアメリカ南西部からメキシコ北部の植物で、オイルの色から「金の液」と呼ばれています。
ネイティブアメリカンが厳しい日差しや乾燥から肌や髪を守るために、古くから使われていました。
ホホバオイルのうれしい特徴
ホホバオイルは「キング・オブ・オイル」とも呼ばれており、人気が高まっています。
では、なぜキング・オブ・オイルと呼ばれるようになったのでしょうか。
1.人の皮膚に近い
ホホバオイルは、分子構造が人の皮脂に最も近いオイルとも言われており、人工心臓の潤滑油としても使われているほどです。
主成分はワックスエステルと呼ばれる成分で、人の皮脂膜にも20~30%含まれています。
ワックスエステルを補充できる植物油は、ホホバオイルが一番と言われています。
頻繁に使用してもかぶれにくく、敏感肌の方でも手に取りやすいため、赤ちゃんにも使えるほどです。
2.酸化(劣化)しにくい
ホホバオイルは、天然の防腐剤と言われることもあり、長持ちします。
酸化しにくい性質があるため、人の肌に塗ることで、潤いを与えてくれます。
また保湿能力に優れており、角質を柔らかくすることが期待できます。
3.ほぼ無臭
植物性オイルには独特のにおいがあるものが多く、それが苦手という方もいます。
ホホバオイルは、ほぼ無臭であることも特徴で、オイル無香料派の方にもおすすめです。
4.豊富な栄養素
肌のシミ・シワ・ニキビ対策・乾燥・荒れ防止に必要なビタミンA、ビタミンE、ビタミンDが豊富に含まれています。
また、17種類に上るアミノ酸が含まれており、肌の保湿機能を高めるサポートをしてくれます。
これらの栄養素がダメージを受けた肌を整え、保湿することで、健康な肌を保つ効果も期待できます。
ホホバオイルの選び方
ホホバオイルと一言で言っても、様々な商品があります。
ここでは、より良い商品を選ぶポイントをお伝えしていきます。
透明ではなく黄金色のものを選ぶ
ホホバオイルには透明なものと、黄金色のものがありますが、黄金色の商品を選ぶことをおすすめします。
黄金色のものは精製をしておらず、ビタミンなどの栄養素がそぎ落とされることなく豊富に含まれている状態で、「ゴールデンホホバオイル」と呼ばれています。
逆に透明なものは「クリアホホバオイル」と呼ばれます。
精製度合が高くさらりとしたテクスチャですが、栄養素は取り除かれているため、ホホバオイル本来の美肌効果は期待しにくくなります。
コールドプレスのものを選ぶ
特殊な溶剤で原料からオイルを抽出する方法を溶剤抽出法、原料に熱と圧力を加えてオイルを絞り出す方法を圧搾法、熱を用いず圧力で絞り出す方法を低温圧搾法(コールドプレス)といいます。
溶剤抽出法と圧搾法は、高温処理するためにオイルの有効成分が変質してしまいます。
一方でコールドプレスは、熱を加える方法に比べて時間がかかりますが、熱により成分の変質が起きないため、ホホバオイルの本来の良さを引き出すことできる抽出法です。
オーガニック認証のものを選ぶ
植物油の商品には、天然由来成分使用、オーガニックをうたう商品が多いですが、明確な基準や法律がないため、誰でも言うことができます。
農薬や化学肥料を用いていない高品質でも、保存期間やテクスチャを良くするために、化学薬品や添加物が加えられていることがよくあります。
そこで世界的には、第三者が認証するオーガニック認証を基準に商品を選ぶことが一般的になっています。
オーガニック認証にも様々な種類があるので複雑に感じるかもしれません。
そんな方は、フランスのECOCERT、アメリカのUSDA、オーストラリアのACO、ヨーロッパ全体で統一基準を設けたCOSMOSは国際的に信用されている認証ですので、これらのいずれかを取得していれば安心して良いでしょう。
1本で色んなメリットが!ホホバオイルが人気のわけ
スキンケアに役立ち、様々な用途に使えると高い人気が集まるホホバオイル。
最近は様々なコスメショップで当たり前のように見かけます。
最近の人気上昇のわけは何なのでしょうか。
乾燥肌や肌荒れ予防
ワックスエステルが多く含まれているため、事前に塗っておくことで、肌や髪を紫外線や熱、乾燥によるダメ―ジから守り、肌荒れを防いでくれます。
ドライヤーの熱によるダメージ予防にもなります。
くすみやシミを防ぐ
エイジングケアには、ホホバオイルがおすすめです。
肌の老化によるシミ、シワ、たるみ、ほうれい線などは、紫外線による肌のダメージや乾燥が原因で、肌が酸化することで引きおこされると言われています。
ホホバオイルの保湿力は、これらを予防し改善してくれます。
また、豊富に含まれるビタミン類が肌の新陳代謝を高め、メラニン色素の生成のバランスを取ることで、くすみやシミを予防してくれます。
ニキビや吹き出物などのケア
皮脂の汚れが肌に残ることで、ニキビや吹き出物の原因になります。
ホホバオイルは皮脂汚れを溶かし、ニキビのケアに必要なビタミン類やミネラルも豊富に含まれているため、ニキビ・吹き出物対策になります。
また分子構造が小さいため、肌によく浸透し、マッサージすることにより、古い皮脂やメイクなどの汚れをきれいに落としやすくなります。
頭皮・髪トラブルの防止
頭は紫外線や乾燥によるダメージをもっともよく受ける場所です。
ホホバオイルでケアすることで、頭皮や髪トラブルの防止に繋がります。
例えばフケは、頭皮から出る老廃物が、角質として押し出されることで発生します。
こういった老廃物をきれいに取り除き、防ぐことができます。
頭皮を健康に保つことで、加齢に伴う抜け毛・白髪・臭いを防止し、髪にツヤを出したりリフトアップにも有効です。
日焼け防止・日焼け後の炎症対策
日焼けとは、軽度のやけどです。
昔はやけどをしたら、消毒液を塗りガーゼなどで乾燥させ、かさぶたを作って直しており、やけど跡が残っていました。
それに対して、近年はラップで覆うなど、速やかに保湿し、最大限肌をケアすることで、跡を残しにくくするとされています。
日焼け後のシミやくすみも、やけど跡に近いので、日焼け後の保湿が大切だと言えます。
外出前と、日焼け後にシャワーなどで肌を冷やして保湿することで、肌の適切な更新を助け、日焼け後のトラブル防止になります。
アトピーなどのかゆみを抑える
アトピーは、黄色ブドウ球菌が肌に侵入することが、原因の一つだと言われています。
ホホバオイルは、バクテリアの繁殖が原因とされるアトピーケアにも最適です。
肌のバリア機能を維持して、炎症を起こすのを防ぐことが期待できると言われています。
赤ちゃんの肌トラブル防止と改善
赤ちゃんのスキンケアとしてベビーオイルを用いることが多いですが、ベビーオイルのほとんどは主原料が鉱物性の油であるため、肌の天然保湿成分を補充してくれるというよりも、肌の表面に膜を作るイメージです。
一方で、ホホバオイルは、天然保湿成分を肌に補充し、劣化しにくいので肌に塗っても悪影響を及ぼす心配が少ないです。
ベビーオイルの代用として使うことができます。
ホホバオイルのおすすめの8つの使い方
「キングオブオイル」と呼ばれるホホバオイルは、用途が幅広く、目的に応じて適切な使い方があります。
せっかく良い商品を使うのであれば、効果的に使いたいですよね。
1.クレンジング・洗顔
手に500円玉くらいの量取り、指でくるくる回して洗顔したい部分に塗ってマッサージします。
肌の毛穴に浸透させて、奥の汚れをふき取るイメージを持ちましょう。
無理にこすらなくても、自然に浸透して汚れを吸着してくれるので、指の摩擦で肌を傷つけないよう気を付けてください。 次にコットンでやさしく拭き取るか、ぬるま湯ですすぎます。
最後に、浮き出た汚れと一緒に洗顔料で洗い流します。
2.化粧水や乳液の導入液
化粧水や乳液が、肌によく馴染むための導入液(ブースター)としても活用できます。
肌の角質層をやわらかくして、水分が浸透するための通り道を作るエモリエント効果により、化粧水や乳液が浸透しやすくなります。
洗顔して汚れを落としたら、ホホバオイルで肌を柔らかくし、そのうえで化粧水と乳液をたっぷりと浸透させましょう。
3.頭皮マッサージ・抜け毛ケア
ホホバオイルをつける前に、まずは頭皮をしっかり洗って汚れを落としましょう。
汚れを落としたら湯船につかり、しっかり頭皮をマッサージします。
頭皮に指を立てて、上下にゆっくり動かします。
上下に5~6回動かし、それを3回ほど繰り返すと良いでしょう。
500円玉くらいのホホバオイルを手に取って頭皮に塗ります。
塗り終わったら、15分程度湿度の高い状態で放置し、頭皮に浸透するのを待ちます。
お風呂の湯船に入りながら、または蒸したタオルで頭をくるむことがおすすめです。
時間がたったら、シャンプーで洗い落とします。
4.髪のトリートメント
シャンプーなどで汚れを落としたら、タオルドライし濡れた状態で、ホホバオイル数滴を手に取りながら塗ります。
ドライヤーなどで乾かす前に塗るのがポイントです。
髪を乾かす際は、時間がかかりますが低温にしてください。
保湿効果があるため、ドライヤーが高温でも保湿は期待ができますが、断熱効果は薄いため、髪に熱は伝わってしまいます。
スタイリングする際も、ホホバオイルを付けることで、一日の乾燥から守ってくれますし、髪のツヤもでます。
5.アトピー・かゆみなどの皮膚のケア
敏感になっている部分に塗ります。
乾燥が原因となるアトピーの場合にはおすすめです。
軽度のアトピーの場合にはさらりとしたテクスチャのためおすすめですが、重度の場合は、ワセリンなどコーティング効果の高いものを使った方が良いかもしれません。
6.日焼けケア
紫外線を浴びた日は、その後のスキンケアが大切です。
まずは入浴。
肌の水分補給をすると同時に、低めの温度で肌を冷やします。
お風呂から出たらすみやかに、日焼けした部分にたっぷりとホホバオイルを塗ってください。
既にダメージを肌が受けているため、こするのではなく、やさしくなでるようにしましょう。
その後も乾燥してきたと感じたら、ホホバオイルを追加で塗りましょう。
7.バスオイル
まずは普段と同じように湯船に入って入浴します。
お肌が柔らかくなってきたと感じたら、ホホバオイルを手に取り、湯船のなかでゆっくりと肌になじませてマッサージします。
お湯の中でのマッサージをするので、オイルはすんなりとのびます。
頻度は人それぞれですが、週に1回くらいがおすすめです。
8.赤ちゃんのスキンケア
赤ちゃんのスキンケアに使う場合は、一手間かけましょう。
身体を冷やすことは避けるべきなので、ホホバオイルを手に取ったら両手を合わせて、人肌の温度までオイルを温めます。
塗るときはこするのではなく、なでるように。
お肌に良い成分が豊富なので、おむつかぶれや、汗疹などができてしまった場合でも使えます。
オーガニック認証のおすすめホホバオイル3選
ホホバオイルの良さを最大限に引き出し、原料栽培から地球環境にこだわったオーガニック認証を受けたホホバオイル商品を、厳選して紹介します。
&Beaute(ミリエイチツードロップ – Mili H2drop -)
薬剤師さんがプロデュースしたブランドです。
ホホバオイルに水素を特許技術により封入することで、普通でも劣化しづらいものを更に劣化しづらくした革命的なオイルと呼ばれています。
水素は劣化を防止するだけでなく、肌の炎症や乾燥やむくみの原因となる悪性の活性酸素を無害化するとも言われており、肌のポテンシャルを高めてくれます。
ホホバオイルの良さをそのままに、更にブラッシュアップしたスキンケアオイルです。
2種類の商品があり、精製したオーガニックホホバオイルをベースにした「Clear」と、未精製のオイルをベースにした「Moist」から選ぶことができます。
自分に合う方を選んで、他のオイルとの違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(参考:&Beaute 公式HP https://andbeaute.style/menu/)
Natural Orchestra(オーガニックホホバオイル55ml)
ECOCERTとCOSMOSの2つのオーガニック認証を得た、コールドプレスで抽出したゴールデンホホバオイルです。
自然の原料を最大限に活かして、本来人が持っている力を呼び起こすことを大切にしているブランドです。
まさに、本物のオーガニック商品を提供してくれるブランドと言えます。
(参考:Natural Orchestra 公式HP https://www.naturalorchestra.com/fs/norchestra/jojobaoil/2005b00150x1)
C19 Select(オーガニック・ホホバオイル)
オーストラリアのASO認定を受けているゴールデンホホバオイルです。
C19 Selectは「スマートエイジング」といって、良い年齢の重ねるための商品を提供してくれているブランドです。
他にも様々なオーガニックコスメを集めてくれているので、安心してショッピングを楽しめるはずです。
(参考:C19 Select 公式HP https://c19.jp/)
さいごに
ホホバオイルは、幅広い用途に使えて、バランスの取れたスキンケアオイルです。
今よりも肌や髪の質をワンランクあげたい、オイル原料にこだわったことがなかったけれど興味が湧いてきた、という方は、一度手に取って試してみてください。