仕事でよく手を使ったり、食生活や季節の変化により身体に不調があったりすると、爪が傷みやすくなります。 
 ネイルケアをしている方も多いと思いますが、もしかしたら、そのネイルケアが身体に悪い影響を与えているかもしれません。 
 オーガニックネイルは、普通のネイルと比べてどんなメリットがあるのか、おすすめのネイルとケアアイテムもあわせて紹介します。 
Contents
オーガニックネイルとは?

 普段、身体の部分で指先はよく目につくところではないでしょうか。 
 ネイルをするだけで気分が上がる人は多いと思います。 
 様々なタイプのネイルがあるなかで、最近は身体にも環境にも優しいオーガニックネイルが注目されています。 
 オーガニックネイルとは、身体に有害と言われる化学物質を減らし、植物性や天然由来の成分を使用したネイルのことです。 
オーガニックネイルのメリット
 一般的に良く使われるネイルの成分の中には、色・艶・定着の速さ・長持ちのために、様々な化学物質を使っています。 
 とはいえ、素人からするとどんな成分が身体や環境に良くないものなのか、判別がつきづらいです。 
 ここでは、オーガニックネイルがどのような成分に配慮しているのか、代表的な成分を挙げながらご紹介していきます。 
爪の傷める薬品を軽減

 ネイルを使い続けていたら、いつのまにか爪がぺらぺらになっていた、指先の肌がガサガサになってしまった、といった経験はないでしょうか。 
 原因は様々なものが考えられますが、ネイルに含まれている成分が原因のひとつにある言われています。 
 オーガニックネイルは、人の体に有害と言われる物質を極力減らしたり使用せず、代わりに植物性や天然由来の成分を使用したもののことです。 
 有害と言われる物質について、いくつかご紹介します。 
 ロジン 
 過度に吸うとアレルギー性の皮膚反応が出る恐れのある成分です。 
 喘息や、過度に吸いすぎると呼吸困難に繋がる恐れもあります。 
 (参考:NITE-化学物質管理分野 GHS分類結果表示 ロジン  https://www.nite.go.jp/chem/ghs/06-imcg-1004.html) 
 アセトン 
 除光液の成分としてよく使われる成分です。 
 ネイルを簡単にに除去できるため重宝されています。 
 揮発性が高いため、肌に触れてしまうと肌にダメージがあり、肌荒れの原因になってしまいます。 
 (参考:中央労働災害防止協会 有機溶剤取り扱い職場の健康障害防止対策 P.6 https://www.kansai.meti.go.jp/3-6kankyo/VOC/28fykenkouboushitaisaku_tyusaibo.pdf) 
マニュキアの臭い軽減

 部屋でネイルをしていると、ネイル独特の匂いが充満して、頭が痛くなり気持ち悪くなってしまうことはありませんか。 
 トルエンがその原因のひとつです。 
 トルエン 
 ネイルカラーの溶剤成分としてよく使用されている成分です。 
 過剰に摂取すると神経系に悪影響を及ぼす可能性があるとされています。 
 (参考:経済産業省 優先評価化学物質のリスク評価 トルエン https://www.meti.go.jp/shingikai/kagakubusshitsu/anzen_taisaku/pdf/2021_01_01_02.pdf) 
妊娠中・子育て中にも使える

 妊娠中であったり、乳幼児がいるお母さんにとっては、子供にとって有害なものは避けたいところです。 
 オーガニックネイルは子供に有害な次の成分を使っていないものも多いので、そんなお母さんにもおすすめです。 
 フタル酸ジブチル 
 日本では一般的に使用されていますが、EUでは配合が禁止されている成分です。 
 日本の食品安全委員会でも、胎児・子供に対する発達や生殖に影響を及ぼす可能性が指摘されています。 
 (参考:経済産業省 フタル酸ジ-n-ブチルの有害性評価 https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/other/files/g20515b12j.pdf) 
 ホルムアルデヒド 
 シックハウス症候群の原因の一つとして知られている成分ですが、ネイルカラーは雑貨として扱われるものもあり、成分表を見てみると含まれていた、なんて事が多々あります。 
 (参考:経済産業省 PRTR制度 第一種指定化学物質リスト P.14 https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/prtr/pdf/sindai1.pdf) 
爪にやさしいナチュラル&オーガニックネイル
 ここからは、実際のおすすめオーガニックブランドを紹介します。 
 コンセプトやブランドが大事にしていることを知り、ご自分に合いそうなブランドがあれば試してみてはいかがでしょうか。 
PRIVeE(プリヴェ)

 有害だと言われる7つの成分(トルエン、ホルムアルデヒド、ホルムアルデヒド樹脂、フタル酸ジブチル、リン酸トリフェニル、キシレン、カンフル)フリーを大切にしている、日本のネイルブランドです。 
 自然の中に存在するあらゆる色を参考にしてコーディネートされたネイルポリッシュ。 
 淡く洗練されたくすみ感がおしゃれな手元を演出します。 
 また、パッケージもとても可愛いのもポイントです。 
 落ち着いたナチュラルなイメージを目指したい方におすすめです。またナチュラルだからこそ、オフィスシーンなどにもおすすめです。 
 (参考:PRIVeE 公式HP https://privee.theshop.jp/) 
LOGONA(ロゴナ)

 石油由来の原料を一切使用しておらず、オーガニックな原料にこだわったナチュラルコスメブランドです。 
 石油由来成分を使っていないため、塗るときの独特な刺激臭は感じません。 
 LOGONAはオーガニック認証を世界で初めて取得したブランドでもあります。 
 国際的に認知されているナチュラル&オーガニックコスメの認証「ネイルトゥルー」、ナチュラルコスメ認証「BDIH」など。 
 様々な認証機関に登録されている、オーガニックネイルを代表するブランドと言えます。 
 (参考:LOGONA 公式HP https://www.logona.jp/) 
ZAO(ザオ)

 オーガニックコスメの本場、フランス発のコスメブランドです。 
 国際認証も多数取得しており、特にオーガニック認証の世界基準といわれる「エコサート」を取得しています。 
 ZAOの最大の特徴は、発色の良さです。 
 オーガニックネイルは淡い色が多いですが、独自の方法で配合された天然色素で、きれいな色が多いです。 
 卸先を厳選しているので、取り扱っている店舗は非常に少ないですが、ぜひお近くの取扱店を探して足を運んでみてはいかがでしょうか。 
 (参考:ZAO 公式HP https://zaomakeup.jp/) 
上羽絵惣(ウエバエソウ)

 日本の老舗絵具屋さんがプロデュースするコスメブランドです。 
 「珊瑚」や「京紅」など日本らしいカラー名も素敵です。 
 日本画で使われる顔料や胡粉をベースにしており、有機溶剤は使っていないため、刺激臭はしません。 
 水性ネイルのため、すぐ落とせますし、その日の気分やシーンに合わせて気軽に楽しめるのもポイントです。 
 (参考:上羽絵惣 公式HP https://www.gofun-nail.com/) 
manucurist(マニキュリスト)

 カラーによりますが、植物由来の成分(ココナッツオイル、バンブーエキスなど)を最大84%まで使用している、フランスのネイルブランドです。 
 11個の有害と言われる成分(トルエン、フタル酸ジブチル、カンファー、キシレン、ホルムアルデヒド、ハイドロキノン、エチルトシルアミド、トリフェニルホスフェート、ベンゾフェノン、スチレン、モノマー)は使用していません。 
 鮮やかな色のネイルポリッシュが多くラインナップされており、大人っぽい雰囲気の商品が多いです。 
 (参考:manucurist 公式HP https://jp.manucurist.com/) 
オーガニックのネイルケアアイテム
せっかくお気に入りのネイルブランドをみつけたのなら、ネイルケアアイテムもしっかり選んではいかがでしょうか。
Dr.ハウシュカ ネイル&キューティクルペン

 オーガニック化粧品の世界的な老舗ブランドによる、ネイルケアアイテムです。 
 Dr.ハウシュカでは、全製品が動物実験をせず、合成・人工原料(香料・着色料・保存料・界面活性剤等)フリーです。 
 キューティクルや爪を、植物エキスがやさしく包んで整えてくれます。 
 ペンタイプで持ち運びもできるので、外出先で感想などが気になったらサッとケアできます。 
 爪と爪周りの甘皮を乾燥から守ってくれる、キューティクルオイルがおすすめです。 
 (参考:Dr.ハウシュカ 公式HP https://drhauschka.jp/products/detail/2717) 
uka black nail oil basic

 ブランド名であるukaとは、さなぎが蝶になる「羽化」を意味するそうです。 
 1人の大人として蝶のように輝いてほしい、という意味が込められています。 
 オーガニックブランドとして、特に人気なのがネイルオイルで、上品な香りとべた付かない馴染みやすいところが人気理由です。 
 アーモンドオイルやアルガンオイルでしっかり保湿してくれるタイプで、リップオイルなどにも使えます。 
 (参考:uka 公式HP https://uka.co.jp/ukakau/4582328110617/) 
beborn Nail oil / bergamot

 ネイルサロン発のオーガニックネイルブランドです。 
 特にネイルオイルが人気で、なめらかなホホバオイルを使用しており、指先の肌をやさしく包み、ダメージを修復してくれます。 
 爽やかなベルガモットの香りでユニセックスに使えるアイテムです。 
 ファンが多く、すぐに売り切れてしまうことが多いので、見つけたらお早めに確保しておくと良いかもしれません。 
 (参考:beborn 公式HP https://beborn.theshop.jp/) 
【セルフネイルは苦手な方に】都内のオーガニックネイルサロンをご紹介
 自分でネイルを塗るのは苦手、という方は、専門のオーガニックネイルサロンに行ってみることをおすすめします。 
 お手本のようなネイルの塗り方を見て学べますし、オーガニックネイルについて色々聞くこともできます。 
 自分に合ったブランドを教えてもらうことも、できるかもしれません。 
Marvelous(広尾・恵比寿)

 コスメトレンドに敏感な、恵比寿と広尾の2つの地域で店舗を運営している、オーガニックサロンブランドです。 
 雑誌、CM現場、芸能人の自宅などで施術する中で支持を集めてきた方がプロデュースしています。 
 気軽に入れるお店として15年以上の歴史を持ち、地域の方々に愛されています。 
 (参考:Marvelous 公式HP https://marvelous.in/) 
Organic nail Luana(自由が丘)

 手の消毒から最後の仕上げに至るまで、使う薬品は全てオーガニックにこだわって施術をしている、化学物質を極力排除したオーガニックネイルサロンです。 
 時間を気にせず心ゆくまでサロンの時間を楽しんでもらうために、1日1名限定で受け入れていますので、予約必須です。 
 杉並区の高井戸にも姉妹店「Le Musêe 芦花公園」があります。 
 (参考:Organic nail Luana HP https://peraichi.com/landing_pages/view/organicluana/) 
giraffe TOKYO(代官山)

 ジェルを塗るだけでなく、甘皮を含めたオーガニックなトータルケアを提供してくれるお店です。 
 もちろん使用される薬品は、オーガニックにこだわったものばかりです。 
 店内はアットホームでリラックスした時間を過ごせるように創られており、ルイボスティーを飲みながらDVD鑑賞などもできます。 
 休日に自分の身体や心を充電することもできるおすすめのサロンです。 
 (参考:giraffe TOKYO 公式HP http://giraffe-tokyo.com/) 
さいごに

 日々の生活でよく目に入る指先が綺麗でおしゃれに彩られていると、気分が上がります。 
 だからこそ、身体や地球環境に良い物を使うことで毎日を過ごすことができたら、素敵ですね。 
 色々と試してみて、ご自身に合ったブランドやアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか。 
 その際に是非、ブランド各社が込めた想いにも触れてみてください。 
 
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